平成30年度診療報酬改定において入退院時支援加算が新設されたことを機に、岩手県内でも多くの病院で入院時支援が導入されました。しかし、入院時支援の担当者に話を聞いてみますと、入院時支援で関わるべき患者像と加算対象者が合致しないことや、算定の仕組みづくりに悩んでいる声があります。
そこで当協議会では入院時支援の担当者同士の情報交換の機会として「入院時支援カフェ」を平成31年2月9日に盛岡市にて開催いたしました。
ワールド・カフェ方式を採用し、参加した方が気軽に情報交換できるように、飲み物、ケーキ等を用意しました。ケーキを選ぶ時の皆さんの笑顔が印象的でした。通常のワールド・カフェでは席を自由に選択できますが、実務者と部門管理者の話したい内容や視点が異なる可能性を考えて、意図的なグループ分けを一部取り入れました。
県内外の18医療機関32名に参加いただき、内訳は実務担当者が50%、部門管理者が21.9%でした。参加した医療機関の33.3%が加算実績あり、27.8%が加算実績なしで入院時支援を行っています。
アンケート結果では「大変良かった」もしくは「良かった」との回答が100%と好評でした。自由記載欄では「悩みや思いを共有できてよかった」「今回知り合えた方と連絡を取りながら力をつけていきたい」と機関を超えた担当者同士の繋がりを評価するものや、「入退院支援は『患者さんのため』と皆さん同じ気持ちでいることが分かった」と加算数で評価されがちな業務の意義を再認識する機会となったことが伺えました。
入退院支援担当者の多くは診療報酬改定を機に新しく部門に配置された方々です。病院内で前例がないことから、何から取り組んでいいのか、誰に相談していいのかがわからない状況で業務を行っていることは想像にかたくありません。また病院から診療報酬の算定数のみが評価されると、加算に繋がらない患者さんへの介入を躊躇せざるを得ない状況が生まれ、本来の入院時支援の意義とのジレンマに悩むこともあります。
このような機会を通じて、入院時支援担当者同士が、機関を超えて相談しあえる関係性となり、支え合い、ひいては岩手県内の入院時支援の質向上につながることを期待しています。
(文責:カフェマスター&事務局 湯澤)
初開催!!
平成30年度の診療報酬改定で新設された「入院時支援加算」。
「入院時支援の担当になったけど、病棟との連携は?外来との役割分担は?療養計画ってどこまでやるの?介入は予定入院だけ?」…などなど、現場での課題や悩みが聞こえてきます。そんな時、「他の病院でどうやっているんだろう…?」と気になることはありませんか?
そのような声にお応えして、当会では「入院時支援カフェ」を開催することと致しました。
入院時支援の実際をカフェのような雰囲気で気軽にお話ししましょう。
テーマ
語ろう。入院時支援。
開催日時
平成31年2月9日(Sat) 13:00-15:00
参加費
500円
タイムテーブル
12:30 | Doors open | 開場 |
13:00 | Start / Introduction | 開始/説明 |
13:10 | 1st session | |
13:30 | 2nd session | |
13:50 | 3rd session | |
14:10 | 4th session | |
14:30 | Review | 振返り |
14:55 | Photo session | 記念撮影 |
15:00 | Close | 閉会 |
場所
アイーナ6階 団体活動室1
対象者
入院時支援に関わっている、もしくは関わる予定のある看護師、MSW等
申込方法
別紙参加申込み用紙に記入のうえ、FAX(0193-63-6945)にて平成31年1月31日(木)までにお申し込みください